倉敷の歴史ある天文台、「倉敷天文台」が2023年度、「日本天文遺産」として認定されました。
日本初の民間天文台
倉敷天文台は、大正時代に原澄治氏によって創設されました。当時は官立の天文台しかありませんでしたが、晴天日数の多い岡山県で天文台設立の機運が高まり、大正15年(1926年)にイギリスから口径32cm反射望遠鏡を購入して設置したのが倉敷天文台の始まりです。
所在地 | 岡山県倉敷市中央2丁目19-10 |
営業時間 | ※原澄治・本田實記念館 13:00-17:00(要事前予約) |
休館日 | 月曜日・金曜日・土曜日・日曜日 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://kuraten.jp/ |
日本天文遺産に認定
この度の認定は、大正時代から令和時代にかけて、倉敷天文台が天文学の普及や彗星、新星の発見などにおいて大きな功績を上げてきたことを高く評価してのものです。
設立時に導入された反射望遠鏡や観測資材などは、当時の最先端の天文観測機材でした。これらの機材は、現在も敷地内の記念館で一般に公開されており、天文学の歴史と技術の進化を垣間見ることができます。
また、倉敷天文台は現在も活動を続けています。新しい観望室では、星を観察するイベントやワークショップが行われ、一般の人々が天文学に親しむ場としても機能しています。
この認定により、倉敷天文台は日本の天文学における重要な遺産として、その役割を次の世代に引き継ぐことが期待されています。天文学の歴史と未来を感じる場として、多くの人々に親しまれることでしょう。