倉敷市美観地区にある「きび美ミュージアム」が、開館1周年を記念して、良寛さんの幻の玉島時代の書初公開されています。
良寛さんがは、倉敷玉島にある円通寺の国仙和尚(1723~1791)に得度を受け、そのまま10余年にわたり円通寺で修行されていましたが、修行時代の記録はほとんど現存していないので、今回の展示はとても希少価値が高いものとなります。
「良寛さん」と親しまれるお坊様、そして歌人
34歳の時「好きなように旅をするが良い」と言い残して世を去った国仙和尚の言葉を受け、諸国を巡り始め、書を学び、何事にもとらわれず何者にも煩わせることもないといった生活を送り、沢山の逸話を残す。
70歳の時には、無欲恬淡な性格で生涯寺を持たず、難しい説法を民衆に対しては行わず、自らの質素な生活を示す事や、簡単な言葉(格言)によって、一般庶民に解り易く仏法を説いた。その姿勢は、一般民衆のみならず様々な人々の共感や信頼を得ることとなり、73歳で弟子に看取られ、亡くなったとされている。
子供達を愛し、積極的に遊んだ良寛の沢山の逸話が残されています。それが、子供向けの童話などとして紹介され、良寛に対する親しみ深い印象は、現在にまで伝わっているのです。
良寛は「子供の純真な心こそが誠の仏の心」と解釈し、子供達と遊ぶことを好み、かくれんぼや手毬をついたりしてよく遊び、懐には常に手毬を入れていたといいます。
名書家として知られたものの、高名な人物からの書の依頼は断る傾向にあったが、子供達から「凧に文字を書いて欲しい」と頼まれた時には喜んで『天上大風』(てんじょうたいふう)の字を書き、現在でもその凧は残っています。
子供たちと隠れん坊をして、田んぼにうまく隠れた良寛さん。しかし日が暮れて暗くなり子供達は良寛だけを探し出せないまま家に帰ってしまった。翌朝早くに、ある農夫が田んぼに来て、そこに良寛を見つけ驚いて問い質すと、良寛は「静かに!そんな大声を出せば、子供達に見つかってしまうではないか」と言ったといいいます。
そんな良寛さんの玉島時代の幻の書が、初公開中
本展において展示する良寛書「芭蕉画賛」は、玉島湊東通町にあった紙の大店(おおだな)・西岡屋に累代伝わった作で、良寛が円通寺で修業した時代の現存唯一の書であり、本展において初めて公開されるものです。
その他、本展では良寛自詠の漢詩作品4点、長歌作品2点を展示しています。良寛のどこまでも純粋にして気高い書の妙味を、存分にお楽しみください。
イベント情報
きび美ミュージアム
イベント名 | 開館一周年記念 至純至高の筆妙 良寛 幻の玉島時代の書初公開 |
住所 | 岡山県倉敷市中央1丁目4-22「くらしき宵待ち GARDEN」内 |
電話番号 | 086-425-8080 |
期間 | 2022年4月13日(水)~6月26日(日) |
入館時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
休館日 | 月、火曜日 ※祝日の場合は振替 |
入館料 | 一般700円 / 中高生500円 / 小学生300円 ※10名以上の団体は2割引 ※車いすで入館される方の介助者は無料 Eチケットの購入はこちら 一般700円 / Eチケット内訳(686円+発券手数料2%込) 中高生500円 / Eチケット内訳(490円+発券手数料2%込) 小学生300円 / Eチケット内訳(294円+発券手数料2%込) ※10名以上の団体は2割引 ※発券手数料2%の1円未満は、STORES.JPの規定により端数切り上げとなります。複数枚まとめてご購入の際は誤差(1円安程度)が発生する場合があります。予めご了承ください。 |
お問い合わせ | 一般財団法人 倉敷山田コレクション(事務局) 〒710-0055 岡山県倉敷市阿知2丁目 9-3 TEL/FAX:086-434-3232 MAIL:info@kibibi.or.jp |
主催 | (一財)倉敷山田コレクション きび美ミュージアム |
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