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【2023年版】日本の伝統美を後世に!倉敷市児島の春の風物詩「野崎家のお雛様展」2月1日㈬から開催【倉敷イベント】

倉敷市の春の風物詩「野崎家のお雛様展(のざきけのおひなさまてん)」が2月1日㈬~4月9日㈰まで、児島の旧野崎家住宅で開催されます。

岡山藩主の池田家から野崎家へ贈られた「享保雛(きょうほうびな)」など約200点余りのひな人形が展示されます。

期間中の2月25日㈯〜3月12日㈰までは、野﨑家別邸迨暇堂(たいかどう)にて「おひな同窓会」と題した、100畳の大広間でひな人形と出会うイベントも開催されます。

野﨑家に代々伝わる豪華絢爛なひな人形とともに、江戸時代からの日本の伝統美を知ることのできる貴重な機会になっています。

「野崎家のお雛様展」では、国内最大級の『享保雛(きょうほうびな)』を見逃さないで!

江戸時代に塩田での製塩業で財をなした野崎家の邸宅は、天保から嘉永年間に、敷地面積約3000坪⁡・建物延床面積約1000坪⁡の旧家建築の建物が、次々と築かれたと言われています。そして、その邸宅は、国の重要文化財に指定されています。

旧野崎家には、江戸時代から代々伝わるたくさんの種類のひな人形が所蔵されています。

その中でもとくに有名なのが、「享保雛(きょうほうびな)」です。

享保雛とは
享保雛(きょうほびな)は、江戸時代の中頃である1716年から1736年頃の享保年間に、京都で生まれて各地に広まっていったお雛様です。享保時代は、バブル期のように大変に豪華絢爛な時代だったため、お雛様も「寛永雛」や「元禄雛」を基にして豪華で高級なものを作っていました。
享保雛の特徴は、顔の形は面長で、切れ長な目と少し開けた口、細くて白い手などが挙げられます。

真多呂人形さんのホームページより抜粋〜

野崎邸の享保雛は、日本国内最大級で冠まで合わせると、高さ80センチあるそうです!岡山藩主の池田家から野崎家へ贈られたということですから、当時の野崎家の栄華の様子が想像できますね。

享保雛(画像は、野崎家塩業歴史館フェイスブックページより)

「野崎家のお雛様展」には、「明治天皇雛」があります!

ひな壇の一番上に飾られている、「お内裏様(おだいりさま)は、天皇」「おひな様は皇后」を示しているのをご存じでしたか?

天皇皇后は理想の夫婦とされていて、 皇后さまのように良縁にめぐり会えますようにという、願いが込められていたと言われています。

そういった流れから、明治天皇と皇后のおひな様が登場しました。明治天皇は洋装ですね。

明治天皇雛(画像は、megagure50さんのインスタグラムより)

それ以外にも、立雛(たちびな)や、芥子雛(けしびな)など、いろいろな種類のおひな様を見ることができます。

立雛(たちびな)
芥子雛(けしびな)とは
さながら芥子粒(けしつぶ)のように小さいという意味のひな人形です。
江戸幕府による度重なる奢侈禁止令(しゃしきんしれい)によって、贅沢品はご法度となったため大型の雛人形の制作が禁止されました。そのような経緯で、江戸時代後期にミニサイズのひな人形が登場しました。その影響で、精緻な極小の細工物を制作し一世を風靡した「芥子細工」の名店「七澤屋」が登場しました。

旧野崎家住宅から約100メートル!『野﨑家別邸迨暇堂(たいかどう)』では「おひな同窓会」を開催

『野﨑家別邸迨暇堂(たいかどう)』は、住宅とは別に迎賓館のような役割で建てられた別邸です。特別な催しを除き一般公開されていない国登録有形文化財にも指定されている貴重な建物です。

「おひな同窓会」は、その特別な催しにあたり、今年は2月25日㈯〜3月12日㈰までの期間限定で開催されます。

100畳の大広間には、野崎家所有の物ばかりではなく、地元の住民から寄せられたものを中心に約600体の豪華なひな人形が一堂に並べられます。

ずらりと並んだおひな様は壮観です。おひな様以外にも、普段は一般公開されていない邸宅内を見て回ることができる絶好の機会となります。

「おひな同窓会」(画像は、kei5_1153さんのインスタグラムより)

「野崎家のお雛様展」と「おひな同窓会」のイベント情報

「野崎家のお雛様展」

会場:旧野崎家住宅・野崎家塩業歴史観(倉敷市児島味野1丁目11-19
期間:2023年2月1日㈬~4月9日㈰
時間:9:00 ~16:30(17時閉門)
休館:毎週月曜日(但し、2月27日と3月6日は開館します)
※期間中、休館日がありますのでお気を付けください。
料金:大人500円/小中学生300円(但し、土日祝は高校生まで無料)
※野﨑家別邸迨暇堂の「おひな同窓会」と共通チケットとしてご利用可

画像は、旧野崎家住宅のホームページより
徒歩の場合
本四備讃線(瀬戸大橋線)JR児島駅から北西へ約1km、徒歩で約25分。
お車の場合
瀬戸中央自動車道 児島ICから車で約10分。
駐車場:【 無料 】大型バス 5台 / 乗用車 36台

「おひな同窓会」

会場:野﨑家別邸迨暇堂(倉敷市児島味野1丁目8-34)
料金:旧野崎家住宅ご入場券と共通チケットで入場可
期間:2023年2月25日㈯〜3月12日㈰まで(時間:旧野崎家住宅へお問合せ下さい)
※期間中の休館はありません

アクセスは、旧野崎住宅から約100メートル。

「野崎家のお雛様展」に行く前に、ひな祭りについて知ろう!

■ひな人形を飾る習慣はいつから?

諸説ありますが、中国の「3月の始めの巳の日=上巳節」に、冬から春の季節の節目に厄払いを行っていたものが、日本へと伝わり「流しびな」で厄払い行ったという説や、平安時代の宮中で行われていた貴族の人形遊びの「ひいな遊び」から変化したという説もあります。

江戸時代になると「流しびな」の慣習が無くなり「ひな人形を飾って女の子の幸せを願う」行事へ定着しました。また、桃の花には、魔よけのチカラがあるとも信じられ、ひな人形とともに飾られるようになりました。

近年のひな祭り

昔は、小さい子供が無くなることが少なくなく、「魔よけ」や「厄払い」として子供を守る行事として、ひな人形が飾られていました。

しかし、近年では「魔よけ」や「厄払い」という意味合いは薄らぎ、ひな祭りを通して家庭で子どものへの情操教育が行われてきました。

毎年、人形を親子で一緒に飾りつけて祝う、という体験を通して、子供は家族に大切に育てていただいているという実感を持って成長することができる、という意味合いを持った伝統的な行事となったのです。

■ひな人形はいつ飾る?

節分の次の日(立春)に飾り付けると縁起が良いと言われています。その日を逃した場合は、その次の大安・友引の日を選ぶ傾向にあるようです。

また、おひな様の片づけについて、「ひな人形をしまうのが遅くなるとお嫁にいけなくなる」と言いますが、これは片付けができない人にならないように、「しつけ」の意味合いから生まれたフレーズで、3月5日前後の、啓蟄(けいちつ)の頃に片付けると良いと言われています。できるだけ季節の節目を超えずになるべく早く片付けること、しかし、天気の良い乾燥した日にしまうのが最も重要だともいわれています。

立雛(たちびな)(画像は、広島十二段屋さんのホームページより)

伝統的な行事には、素敵な意味が込められているんですね。日本の美しい伝統を絶やさないよう、これからもこのイベントを護っていただきたいですね♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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