2023年3月4日から21日まで倉敷音楽祭が開催され、たくさんのアーティストが倉敷市を訪れコンサートを行いました。
倉敷市真備町では、19日(日)に「豪雨災害がテーマ」の市民ミュージカル「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」が上演され、たくさんの観客が詰めかけました。
西日本豪雨の被害から5年が経過した真備町。出演者の中には被災された方も含まれ、「豪雨被害」を次世代の方へ伝えようと、8歳から82歳と幅広い年代が出演し、熱のこもった歌とダンスでメッセージを伝えました。
観客の中にも被災経験者が多く、涙を流しながら観劇されている姿が見受けられました。
ミュージカルを見逃した方や、もう一度ミュージカルの「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」の世界に浸りたい方へ、ミュージカルに先駆けて放送したラジオドラマがYOUTUBEで視聴できるので、この記事の最後にご紹介します!
真備市民ミュージカル「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」のあらすじ
「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」のあらすじ
~「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」フェイスブックより〜
住宅メーカーに勤める研二郎は、姪・さくらの新居予定地へ打ち合わせに赴くと、そこで不思議な光に包まれ、気がつくと海で漂流していた。そこは明治26年、洪水直後の倉敷沖合だった。状況が呑み込めないまま、研二郎はその時代に生きている治郎吉の体を借りながら、100年以上前の洪水後を追体験してゆく。その時に生きた人達は何を思い、何を感じ、何を乗り越えようとしたのか?同じ真備、二つの洪水を目撃した研二郎の目を通して、2018年の西日本災害の記憶を次の世代に語り掛ける。
実際に起こった明治時代の真備の水害。ミュージカルを通して観客も研二郎と共に、100年以上前の水害を追体験していきながら、今を生きる真備の皆さんの心に「災害はいつ起きてもおかしくない。その時は人間同士の助け合いが大切だ」というメッセージが届いていきます。
水害を乗り越えていく過去と復興の歩みを続ける現在の真備への思いが重なっていくストーリーです。
「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」市民で製作したミュージカル
2020年に、倉敷市が創作ミュージカルを上演する住民グループを募集したところ、演劇に携わった経験がある実行委員長の大熊さんが「ミュージカルならより多くの人に豪雨の教訓をわかりやすく伝えられる」と応募し、脚本は演劇仲間らと製作されたのだそうです。
出演者の公募には、多くの被災者が応募され「水害を風化させてはいけない」という気持ちを込めて演じられていました。
練習風景がフェイスブックで随時発信されるなど、皆さんの熱い思いが舞台へ籠められていく様子をミュージカルが始まる前から見ることができ、作り手も観客も待ちに待った上演となりました。
1日2日公演、約1500名の方が観劇され、その多くの方の目には涙が光りました。
今回見逃してしまった方は、是非ラジオドラマを聞いてみてください!
「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」ラジオドラマで体験できる
「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」のミュージカルに先駆けて、ラジオドラマが11回にわたり放送されました。(物語自体は、全9話)ミュージカルの臨場感にはかなわないかもしれませんが、とてもいい作品なのでミュージカルを見逃した方や、ミュージカルを見てもう一度その世界を体験したい方は、ぜひ聞いてみてください!
▼創作舞台育成倉敷真備YOUTUBEチャンネル/ラジオ朝ドラマ版「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」(第11回)
▼一話ずつを視聴するときは、下記のタイトルをクリックしてください。
▼児島市民ミュージカルも、もうすぐ開催です!コロナで中止や延期を乗り越えて2023年6月上演です。
「真備が元気になっていくのがうれしい」
ご自身が被災されながらも、ミュージカルに出演された皆さんのメッセージはとても力強く、真備の絆をたくさんの方へ伝えることができた作品であることに間違いはないでしょう。
1日2回公演のハードなスケジュールでの熱演、本当にお疲れさまでした!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。