2021年、瀬戸内海で見つかったクジラの骨格標本が10月10日から、倉敷市の博物館で初めて展示されています。
巨大クジラは、ニタリクジラの骨格標本
倉敷市立自然史博物館で展示が始まったのは、ニタリクジラの骨格標本です。全長11.67メートルで、展示室の幅にギリギリ収まっています。
クジラは水中生活に適用しているので、前足がオールのようなひれになっています。骨になって見ると、人間と同じように、指の骨があるのが分かります。脊椎動物・哺乳類として、似たところがありますね。
このクジラは2021年9月、倉敷市の水島港の沖合で見つかったクジラなんです!
岡山理科大学や、国立科学博物館の研究者などが解剖調査し、静岡県の標本工房から骨格標本となって倉敷市にやってきました。
倉敷市立自然史博物館でクジラの骨格標本が展示されるのは、1983年の開館以来初めてということです。
会期 : 2022年10月10日(月・祝)~12月3日(日)
会場 : 特別展示室
主催 : 倉敷市立自然史博物館
共催 : 倉敷市立自然史博物館友の会
特別協力 : 岡山理科大学、国立科学博物館
協力 : なにわホネホネ団、山田瑞希、岡山県立倉敷中央高等学校、岡山大学資源植物科学研究所
見どころは、、、
なかなか見ることができない貴重な資料がたくさんです。
次のような点に注意して観察してみてください!
・ニタリクジラ全身骨格・心臓・ヒゲ板
・身近な動物の骨とくらべてみよう
・クジラのおなかから見つかったゴミ
・玉野市漂着のアオウミガメはく製
・笠岡諸島漂着のココヤシ
訪れた人の反応
他にも重さ28キロのクジラの心臓のほか、別のクジラの胃の中から見つかったプラスチックごみなどが展示されています。
この特別企画展とあわせていろんなイベントも開催される予定です。
3日(木・祝)、5日(土)、6日(日) の3日間、自然史博物館まつりが開催されます。
みんなで楽しむ3日間。是非ご参加ください!
様々なイベント
クジラ ものしりカード作り
ニタリクジラひみつをカードにとじこめてもってかえろう。
◆日時:2022年10月10日(月・祝) 10時30分~12時、13時~16時
◆会場:自然史博物館地階講義室
◆講師:なにわホネホネ団(大阪市立自然史博物館で活動する標本作製サークル)
◆参加費:50円(実費)
◆申込み:不要
シンポジウム「倉敷にクジラがやってきた!」
クジラはどこから!? 骨格標本はどうやって!? クジラの食べ物は!? 研究者に教えてもらおう!
◆日時:2022年11月6日(日) 13時30分~16時(開場13時)
◆会場:倉敷市立美術館講堂
◆プログラム 司会 石垣 忍
1 「博物館エントランスホールのスターたち」(岡山理科大学恐竜学博物館 石垣忍館長)
2 「水島でのクジラ発見から展示まで」(岡山理科大学理学部動物学科 小林秀司教授)
3 ミニ座談会「クジラが来た・・そのとき私たちは」
4 「ストランディング個体からわかること」(国立科学博物館動物研究部 田島木綿子研究主幹)
5 「水島にやってきたのはニタリクジラ」(国立科学博物館動物研究部 山田格名誉研究員)
6 あなたのギモンにおこたえます
◆参加費:無料
◆持参品:筆記用具、サインがほしい方はパネリストの著書
◆定員:先着200名(10月30日必着)
◆申込み:メール・電話・ハガキで[氏名、学年または年齢、住所、電話番号]
かみしばい「くじらのこえ うみのこえ」(作 山田瑞希)
展示しているクジラをめぐるものがたりをわかりやすくおとどけします。
◆日時:2022年10月30日(日) 14時~、15時~
11月12日(土) 10時30分~、11時30分~
◆会場:自然史博物館地階講義室
◆読み聞かせ:岡山県立倉敷中央高等学校の生徒さん
◆参加費:無料
◆申込み:不要
クジラにさわれる展示解説会
クジラがやって来たあの日、現場に立ち会った学芸員のエピソードや苦労話がきけるよ。
◆日時:2022年10月10日(月・祝)、15日(土)、16日(日)、29日(土)、
11月13日(日)、23日(水・祝)、26日(土)、27日(日)
各日14時~
◆会場:自然史博物館3階特別展示室
◆参加費:無料(観覧料要)
◆申込み:不要
倉敷市立自然史博物館について
倉敷市立自然史博物館
利用案内
観覧料(常設展含む):大人150円、大学生50円、高校生以下・65歳以上無料
開館時間:9時~17時15分(最終入館受付は16時45分)
休館日:月曜日(ただし、祝日または振替休日の場合は,その翌日)
詳しくは[ご利用案内ページ]をご覧ください。
SNS
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